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建設的な生き方(Constructive Living 略してCL)は、アメリカ人文化人類学者 D・K・レイノルズ博士が、日本の精神療 法である森田療法と、内観療法をもとに 創案された、実際的な人間になるための 教育法です。



感情はそのまま
どんな感情も湧いては消える内面に起こる自然現象です。嬉しいときは嬉しい。悲しいときは悲しい。時には曇り、時には晴れる天気と同じように感情を消したり、作り出したり、変えたりするのは不可能です。CLでは、どんな感情が湧いても悪い人にならないと考えています。感情に良し悪しはありませんし、自分の意志で直接コントロールできない感情には責任はないのです。
不安、緊張、怒り、めんどうな気持ちを認めて、その気持ちのまま必要な行動に向かえばそれで良いのです。自分の感情だけを大事にした生き方は、現実の事実から遠ざかり、不必要な悩みにとらわれる人生となります。

目的は何か
建設的に生きる鍵は、1、事実を受け入れ、2、目的を知り、3、必要な行動をすることです。
目的を知るには事実を具体的に捉えることが必要です。環境を観察(観る、聴く、触れる、味わう、嗅ぐ)して、自分の周りの事実を具体的に確認することが大事です。「今、ここ」目の前の事実は、その時、その場の状況にどう対処すればよいか、どう行動したらよいかを示しています。
目的があると、気分が高ぶったり、落ち込んだりしているときにも、なすべきことへの助け舟になります。

必要な行動をする
自分の意志でコントロールできるのは、自分の行動です。コントロールできる自分の行動には責任があります。たとえ腹がたっても相手を殴らないこともできますし、やる気がしなくても、不安な気持ちでも必要な行動をとることは可能です。
時々、「自信がないから」と言う人がいますが、何もしないうちに自信はなくても当然です。
CLでは、「行動のヒント」によって、必要な行動をとりやすくするコツを身につけます。

支えられている事実を認める
人は、「自分の力で生きている」「自分の努力で成功を勝ち取った」と思いがちですが、周りの人たちや物の支えがあって生きているのが事実です。しかし、悩んでいる人の多くは、そうした人の事実支えを見落として、自分の期待と異なる事実だけにとらわれがちです。
感謝の気持ちは感情ですから、自分を支えてくれている事実に感謝出来ないときがあるかもしれませんが、他の人や物から「していただいた事実」「して差しあげた事実」「ご迷惑をおかけした事実」を認めて、その事実に対して「ありがとう」と笑顔を返したり、「すみませんでした」と謝ることは出来ることです。内観は、あなたを支えてくれている多くの事実に気づかせてくれることでしょう。

 

 

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D.K.レイノルズ博士が創案した実際的に生きる教育法CL(建設的な生き方)
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